September 26, 2006

ドラフト考

ドラフト制度がややこしくなって久しい。昔は高校生も大学生も社会人もなく、前年の負けた順に指名権があった。これを「完全ウェーバー制」という。僕は完全ウェーバー制に賛成だ。プロ野球機構という娯楽団体に就職するようなものだから。
球団に好き嫌いはあるだろう。でもね、野球小僧ならば、まずは「たかが野球が上手い」というだけでメシを食える制度があること自体に感謝してほしいぞ。
一方、プロ野球選手は個人事業主という身分だ。僕も、以前、会社を辞めてしばらくの間、個人事業主として「雇われソフトウェア大工」をやっていた。身分保障が無いに等しい個人事業主のほとんど唯一の特権は、その身軽さだ。「こりゃダメだ」と思う現場は、(もちろん契約は守った上で)自己責任で見切りをつける。プロ野球の問題は、おそらく、この身軽さの無さではないか。
1軍で長年活躍した選手にはフリーエージェントという自由移籍の権利が与えられるが、本当は逆じゃないかなあ。1軍で活躍できる機会を与えられたのなら野球人として十分に幸せやん。それよりも、悲しいのは「飼い殺し」。特に根拠はないけれども、「5年ほど在籍したら自分の意思で移籍することが可能」くらいの身軽さがあってもよいと思う。
その代わり、ドラフトは完全ウェーバー制で。

Posted by azure at 01:04:12 | from category: 野球・ソフトボール | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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