October 13, 2006

さらば!偽装請負

「偽装請負」の問題。たぶん、一番わかりやすい「派遣」と「請負」との違いは指揮系統だろう。「派遣」の場合はお客さんに指揮権があり、「請負」は受託した側が指揮権を持つ。でもって、指揮権を持つ方が業務管理の義務を負う。

ソフト屋業界では所謂「偽装請負」が常態化している、と言われている。まあ、少なくとも「グレー」な現場が多いのは事実だろう。「偽装請負」で馬車馬のように働かされてくたびれ果てていくエンジニアもいると思う。一方、「偽装請負」と言われそうな形を作りながら、やっとこさプロジェクトを構成し、なんとか進めているところもある。

もちろん「遵法」は大前提。当然。でも、労働者も含めて「ウィンウィン」になれる「偽装請負風」な仕事形態だってあるかもしれない。
そこで、まずは現行法に則る。きっと、無駄としか思えないコストがあれこれと発生するだろう。そうしたら、いいところは残し、改めるべきは改めつつブラッシュアップしていく。そんなアジャイルな法律があってもよい気がするのだが。

「アジャイル」ってわからん人もいるよね。業界用語みたいなもんだし。安倍さんも使った流行の言葉で言えば「筋肉質」って感じか(ホンマに?)。まあ、ボディービルみたいに「とにかく付いてりゃいい」ってのは別にして、本来、「筋肉」には明確な指向性がある。ならば、「目的に向かって無駄をそぎ落とす」という意味で、「アジャイル=筋肉質」というヤケクソな定義は、当たらずも遠からずだろう。ちなみに、原義は「agile(俊敏な)」。


Posted by azure at 02:49:24 | from category: ソフト屋稼業 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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