December 25, 2007

本の読み方を思い出す

最近気に入っている目薬がある。ロート製薬のドライエイドα。一滴垂らした瞬間から、これまでの目薬とは違っていた。まず光の量が増える。裸眼で遠くにある本の背表紙が読め、景色に立体感がある。あれれ?なんか視力が戻った?という気になる。
この目薬の特徴は粘り気だろう。視力が戻った気になるのは所謂「涙レンズ効果」だ。僕は視力検査の一番大きな○が全然見えない程のド近眼だが、たまーに涙の加減で多少ピントが合うことがある。あれだ。
裸眼でモノが見えるようになって、一番変わったのは本の読み方だ。いや「変わった」というより「身体が思い出した」という方が正確だ。もう20年以上もド近眼状態に慣れていたせいか、情報を掴みにいくような読み方のクセがついてしまっていた。本の読み方はそうじゃない。情報が飛び込んでくるのを受け取りさえすればよかったのだ。野球のバッティングで言うと、ボールを迎えに行ってしまっていたのを、手元まで引き付けるようになったようなものだ。
涙レンズの効果はせいぜい2、3分だが、目の使い方を思い出すことができた効果は自分にとっては決して小さくなく、本を読む際のストレスが随分と軽くなったのを実感している。言われてみれば(?)、十代の頃はこういう風にちゃっちゃと読んでいたっけ。

叶わぬ願かもしれないが、本を読むだけではなく、いつの日か、もう一度裸眼で野球をしたいとも思っている。

Posted by azure at 01:05:20 | from category: ソフト屋稼業 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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