September 07, 2006

高校がなくなる

大阪の府立高校が年々減っている。教育委員会が再編計画を実施しているからで、ここ数年の間に、統合によって15校減ったらしい。
統合された学校には新しい名前が付けられるから、実際には倍の30校の校名が消えたことになるのか。連れ合いの母校(東豊中高校)も統合対象(with 少路高校)となり、このたび新校名が決まった。「千里青雲高校」。校舎は東豊中のそれを使うらしいが。

我が家から徒歩10分程度のところにある四條畷北高校も、東寝屋川高校と2年後に統合される。校舎は寝屋川の方を使うのだそうだ。四條畷に大きな空き地ができる。

母校の名前が変わることは、当人にとっては小さくない事件だろう。自分に引き当てて考えると、母校がなくなる(仮令校舎は残ったとしても)なんて想像するのは難しい。高校野球の地方大会の記事を眺める楽しみもなくなる。校名が変わればユニフォームも変わる。自分たちが着ていたのと同じデザインのユニフォームを連綿と着続けている後輩たち。お互いに知り合う機会はなくとも、それだけで十分な絆だ。それが断ち切られる。
昨今の統合によって、野球仲間の母校の名前も消えた。心中、寂しさはいかばかりか、察するに余りある。

高校削減の理由は言うまでもなく、少子化による生徒数の減少だ。私は、少子化によって学校の人口密度が下がることは、社会にとってきっといい影響を及ぼすに違いないと考えていたのだが、行政の考えは違うらしい。

はっきり言う。近くの数字しか見えない貧困な世界観の連中は、権力を持つな。今こそ、世代の壁を超えた生涯学習の場を作る絶好のチャンスじゃないか。

Posted by azure at 00:40:38 | from category: 社会 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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