December 31, 2008

どんでん返し

僕がストレートで就職していれば、いわゆる「バブル入社」となっていたのだが、身から出た錆で浪人に留年を重ね、よっこらせと就職活動をしたのはバブルが弾けた後。とはいえ、貧乏学生に「バブル」の恩恵など本より無く、ましてや「バブル崩壊」の実感などは更に無い。こう見えても国立大学の工学部だったので、年を重ねたことに因る多少のハンディはあったにせよ、なんとかなるやろと高を括っていた。

ところが世間は甘くなく、それはそれはなんともならんかった。11連敗した頃は、さすがにヤバいかもわからんという気になった。季節は夏。たまたま8月に就職セミナーを開催する会社があり、「もう最後かも」と思って受けたのがシステム開発の会社で、以後、それが手に職となった。

今の状況は、もっとヒドいらしい。僕も、ご多分に漏れず、時代の波を食らっている。詳しくは書けないが。

向かい風に負けそうになる時、いつも思い出す言葉がある。学生時代に敬愛していた先輩が口癖にしていた。「この世には『大どんでん返しの法則』というのがある」。トランプの大富豪(僕らは「ど貧民」と言っていたが)で革命が起き、「3」が最強のカードに「2」が最低のカードになるようなものだ。「法則」というからには、まがりなりにも因果関係が欲しいところだが、たしかそれは「大どんでん返しが必ずあると信じて、今を生き切ること」。

生活が一変したこともあり、特に今年の後半は、思いの外、投稿する余裕が持てなかったが、2009年は気を取り直してコツコツと書き続けてみようと思っている。
ではよいお年を。