January 14, 2007

ありがとう、ハブ

自宅のネットワークを無線LANにした。ま、ネットワークといっても、パソコン3台とプリンタだけだが。とはいえ、床にケーブルを這わせて有線でやっていると足に引っ掛けるし、見栄えも悪い。もうこれは無線にするしかない、とはずっと思っていた。これだけ普及しているおかげで、セットアップはとても簡単。ありがたいものだ。ちゃいちゃいと作業完了。パソコン同士もWEBも見れるぞ。

と思ったら、印刷ができない。プリンタドライバが「通信できない」と言っている。パソコンからプリンタは無線LANを通して見えているし、pingを飛ばせば返ってくる。何故だ。メーカーのサポートページを読んでみるが、該当する問題は見当たらない。うぅむ。。

ところでこのメーカー、電話サポートの受付が「土日祝日を除く9:00〜12:00と13:00〜17:00」になっている。要は「電話でサポートしたくない」ということだ。だって、そんな時間に家に居らんやん。おたくは役所かと。さすが、経団連の会長を出してるだけに、上から見下ろした対応ですな、などと嫌味も言いたくなる。こっちは「今」印刷できなくて困ってるちうのに。

仕方がないので、サポート宛に、所定の送信用ページからメイルを送ることにした。しかし、1024字以内で説明を書かなければいけない。「サポートは無駄なコストだ」と思っているのがミエミエだ。みっともない会社だなあ。

二日後に返事が来た。サポートページのURLの紹介だった。アホくささに脱力する。限られた文字数の中で、現象とか、自分で試してみたこととか、詰め込めるだけの情報を書いといたのに、それは無視かよ。こんなサポートに頼るのはやめて(まんまと相手の罠にハメられたのか?)、試行錯誤を再開する。

で、結局解決した。設定用のユーティリティソフトで、余計なスイッチを一つONにしていたのが原因だった。こういう問題は、えてして、わかってみれば「たったこれだけのこと」に過ぎないものだな。

ひとまず、やれやれ。無事に無線LAN全面開通。と喜びながら床を這っていたケーブルをしまっていると、机の裏から、10cm×8cmくらいの小さな4口のハブが出てきた。おお、お前、そこにおったんか。うちがネットにつながった頃に買ったやつだ。もうかれこれ10年になるか。小さい安物でも、自分の部屋にハブがある、というだけで感動していた。通信速度が「ISDNで64k。いえーい。なかなか速いぜ」と思っていた頃だ。これがほんの10年前。なんてことだ。

独り感傷に浸りながら、長年世話になった、そのちっぽけなハブをパソコンの備品袋にしまった。